【中古iPhone】SIMフリー版とキャリア版のSIMロック解除品の違いは?
中古のiPhoneを購入しようと商品を見比べていると、掲載されている端末情報欄に「docomo」や「SIMフリー」などが書かれています。
「docomo」と書かれたモデルについては元々docomoで販売されていた端末で、「SIMフリー」と書かれたモデルについては最初からSIMフリー版として販売されたものであることは想像がつくでしょう。
しかし、docomoから販売されたものをSIMロック解除した端末と最初からSIMフリーで販売されていた端末では何が違うのかという点については、一見してわかりづらいですよね。
そこで今回は、SIMフリー版とキャリア版のSIMロック解除品の違いについて解説し、購入時の迷いを解消していきます。
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iPhone・Androidスマホの「SIMロック」とは
スマートフォンの中にはSIMカードと呼ばれるICカードが差し込まれています。
このSIMカードに電話番号などの契約者情報が書き込まれており、本体がSIMカードを読み込むことで通信が可能となります。
SIMロックとは、日本国内の大手通信キャリアであるdocomo、au、ソフトバンクの3社が、自分たちが販売したスマートフォンが他社のSIMカードで使用されないようにするためにかける制限のことを指します。
通信キャリアがSIMロックをかける理由
実は、SIMロックという文化は日本独自のもので、海外では見られません。
なぜ日本では大手通信キャリアがSIMロックをかけるのでしょうか。
その理由は次のようなものが挙げられます
①キャリアが販売奨励インセンティブを支払い代理店にて端末を1円などの格安で販売する代わりに、囲い込みのために自社キャリアしか使えない制限を掛けていた
②端末だけ格安で購入されて他社に乗り換えられるとキャリアに利益が残らない
SIMロックのおかげで端末が安くなる!?
数年前まで、携帯キャリアショップを除けば「iPhone実質0円」や「1円スマホ」などといったキャンペーンが至る所で見られました。
あれだけ高機能なスマートフォンは開発・製造するのに莫大なコストがかかっているので、普通に考えれば1円などで売ることなどできるはずがありません。
にもかかわらずあのような価格で販売されていたのには理由があります。
それは、大手通信キャリアから販売代理店に対して販売奨励金と称してインセンティブが支払われるからです。大手通信キャリアは端末の売上を上げる「メーカー」ではなく、月々の回線使用料で収益を上げる「通信事業者」です。
そのため、毎月の通信料を継続的に得るために代理店が端末を割引できるような施策を打っています。
大手通信キャリアのショップのほとんどは代理店による運営であり、その代理店が独自で端末の値引きをすることができました。そのため、1円での販売が可能となったのです。
ただし、割引して売った後すぐに他社に乗り換えられてしまったら大手通信キャリアは通信料でコストを回収することができません。また、購入後すぐに乗り換えをし、端末代金未払いで持ち逃げされるということを防ぐためにもSIMロックをかける必要があったのです。
キャリア版の「SIMロック解除品」とは
キャリア版のSIMロック解除品とSIMフリー端末は同じくSIMロックがかかっていない状態ですが、その2つには大きな違いがあります。
ここからは、まずキャリア版のSIMロック解除品について、その特徴を詳しく見ていきましょう。
「にこスマ」では、すべての端末が「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」です。
購入後にSIMロックを解除した端末
キャリア版のSIMロック解除品とは、大手通信キャリアの窓口で販売されていた端末のことを指します。
元々SIMロックがかかっていた端末を、SIMロック解除手続きをして他社製のSIMカードでも使用できるようにしたものです。中古市場ではSIMフリーではなく「SIMロック解除済み」と表記されています。
SIMロック解除手続きが正しく行われていない場合は、SIMロックがかかった状態となるため格安SIMや他社キャリアのSIMカードを差し込んでも使用することができません。
購入場所は実店舗、オンラインショップ、家電量販店などの窓口に関わらず大手通信キャリアから販売されているもの全てにSIMロックがかけられており、解除するためには自分でSIMロック解除手続きを申し込む必要があります。
SIMロックを解除するための条件
中古品として販売されているキャリア端末が全てSIMロック解除されているわけではないので、購入時には注意しましょう。
SIMロックが解除されるタイミングは購入した時期と元の利用者によって異なります。
2020年4月からは購入時に即時SIMロック解除をするように義務付けられているので、ショップ側の手続き漏れがなければSIMロック解除済みになっています。
しかし、それ以前に販売された機種については購入後100日間が経過しなければSIMロック解除ができないなどの決まりがあったため、SIMロック解除をしているかどうかは前のユーザーに委ねられます。
中古買取時はSIMロック解除している方が買取額が高くなるため、ほとんどの場合はSIMロック解除をしてから中古市場に流れることになりますが、稀に契約者情報がわからないなどの事情からSIMロック解除ができないまま買取をすることもあります。
その場合は利用できるキャリアが限られてしまっているので、格安SIMでの利用ができません。
購入時にはSIMロック解除されているかどうかを必ず確認するようにしましょう。
SIMロック解除品の注意点
【iPhone・Androidスマホ】ネットワーク制限がかかっている可能性がある
ネットワーク制限とは、端末の分割金がまだ支払い中であるなどの理由から、場合によっては今後通信ができなくなってしまう可能性のある制限です。
元の持ち主がiPhoneの分割金が支払い中の状態で中古買取店に売却した後、分割金の支払いが未払いとなってしまった場合はネットワーク制限がかかってしまい、中古で販売されているそのiPhoneは通信ができなくなってしまいます。
これは、機種を分割購入できるキャリア版特有の制限です。
中古でiPhoneを購入する際はネットワーク制限の有無も確認しておきましょう。
「にこスマ」では、ネットワーク利用制限が「〇」の端末のみを販売しております。
【Androidスマホ】対応している周波数帯(バンド)に違いがある
キャリア版のSIMロック解除品は、もともと日本国内のキャリアが提供するために開発されているため、日本国内のSIMで使用することが想定されています。そのため海外のSIMに対応しない可能性があります。
携帯電話の電波にはキャリアごとの周波数帯が決まっています。海外SIMの場合はこの周波数帯が異なるため、日本のキャリア向けに販売されているAndroid端末ではSIMロックを解除しても通信ができない可能性があります。海外SIMを使うことを前提とされる方はSIMフリー版を選んだ方が良いでしょう。
また国内で使う場合も対応している周波数には注意が必要です。例えばauの場合、特に山間部などで通信をカバーするために必要な周波数帯=Band18/26はau版のAndroidでしか接続できないことがあります。そのため他のキャリアのSIMロック解除品にauのSIMを挿したら今まで通信できていたエリアが圏外になってしまうこともあります。詳しく知りたい方は各キャリアページをご覧ください。
【Androidスマホ】キャリアの専用アプリが削除できず、使用もできない
Android端末は各キャリアで販売、使用されることを前提として開発されています。
そのため、本体には各キャリアのロゴの刻印が入っており、本体内にはキャリアの専用アプリがプリインストールされています。
この専用アプリはSIMロックを解除しても削除することができず、本体容量を圧迫し続けます。
また、キャリアの契約がなければ使うことすらできない場合がほとんどです。
端末自体のストレージが少ない場合は無駄に容量を圧迫してしまいます。
「SIMフリー版」とは
キャリア版のSIM解除品と同じく、SIMロックのかかっていないSIMフリー版の端末。
通信事業者による縛りを受けないという点では同じですが、具体的にキャリア版のSIMロック解除品と何が違うのかを確認するため、SIMフリー版の特徴についても理解しておきましょう。
最初からSIMロックがかかっていない端末
SIMフリー版とは、工場出荷時のころからSIMロックがかかっていないモデルです。
全世界で販売されることを前提としたモデルなので、特定のキャリアのSIMカードに限定するようなことはありません。
iPhoneの場合はApple Storeもしくは中古ショップでのみ購入が可能となっています。
大手通信キャリアでの購入とは違い、販売店によっては一括払いのみでの購入が原則となっています。
Appleの場合は、提携しているショッピングローン会社を通して分割購入することもできますが、携帯電話の分割購入よりも厳しい審査があることや、分割回数によっては手数料が発生することもあります。
SIMフリー版の注意点
【Androidスマホ】技適マークがない機種もある
SIMフリー版の端末の中には、日本国内での使用が認められていない端末も存在します。
「技適マーク」とは、無線通信機器において、「技術基準適合証明」と「技術基準適合認定」のどちらか、または両方の認証がされていることを表示するマークで、総務省によって定められたものです。
この技適マークは、日本国内でスマートフォンやBluetoothイヤホンなどの無線通信機器を使うにあたって、必要以上の電波を出したり国内で許可されている以上の周波数や出力での通信を行わないことが認められている証であり、このマークがない端末は日本国内での使用が許可されていません。
使用した場合は電波法違反にあたるケースもあります。
海外製品であるSIMフリー版のスマートフォンを購入する場合は技適マークがあるものかどうか事前に調べるようにしましょう。
「SIMフリー版」と「SIMロック解除品」の違い
SIMフリー版とキャリア版のSIMロック解除品の違いをそれぞれ解説してきました。
iPhoneについては些細な部分のみでほとんど違いはありませんが、Androidについてはメリットとデメリットが大きく分かれる結果となりました。
最後に、それぞれの違いをまとめておきましょう。
iPhoneの場合の違い | SIMフリー版 | キャリア版のSIMロック解除品 |
購入窓口 | Apple Store/中古ショップ | キャリアの店舗/オンラインショップ /中古ショップ |
SIMロック解除のタイミング | 最初からSIMロックなし | 購入時に即時(2020年4月〜) ユーザー自身で申し込み |
ネットワーク制限の可能性 | なし | あり |
キャリア専用アプリ | なし | あり(削除可能) |
①おサイフケータイが使えるものが多い
②日本国内で動作保証が取れているものが多い
【Android版SIMロック解除品のデメリット】
①海外SIMが使えない可能性がある
②キャリアの専用アプリが削除できず、使用もできない
①海外SIMも含めて多くの通信回線に対応可能
②キャリアの専用アプリがなく、ロゴの刻印もない
【Android版SIMフリーのデメリット】
①おサイフケータイが使えない端末も多い
②技適マークがないものも多い
「にこスマ」では、すべての端末が「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」です。
【まとめ】iPhoneは基本的に同じ。Androidの場合は注意しよう
SIMフリー版とキャリア版のSIMロック解除品の違いについて解説しました。
iPhoneの場合はキャリア特有のアプリの有無や中古で購入する際の注意点こそあるものの、基本的な性能は同じです。
ネットワーク制限にさえ気をつけていれば特に問題はありません。
しかし、Androidの場合はそれぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の使用用途に合わせた選び方をするのが良いでしょう。
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